年度末の日経平均が下落し、5年振りとなる年間下落を見せたことで、上場企業の株式含み益は16兆円となり、一年前に比べ4兆円減少したと報じられています。
アベノミクス相場では始めての年度での下落となりGDPマイナス成長と併せ、所謂アベノミクスが終焉してきたとも言える現象を示しています。
これで消費税引き上げは先送りされるのは確かですが、そうしますとアベノミクスは失敗だったと指摘されるのは避けられません。
今回安倍総理がワシントンにまでいって初めに会食した相手がグリーンスパン元FRB議長、ルービン元財務長官等となっており、いわば名だたる“金融マフィア”であり、今後この“金融マフィア”がどう利益を得るのか見ていれば、今後の成り行きが大凡分かります。
一つのシナリオとして、日本国債の格下げを受けて株が下がればそれはアベノミクスのせいではありませんし、格下げを受けて景気刺激策をとるための対応として消費税引き上げ延期を発表しましてもアベノミクス失敗にはなりません。
折から、中国の格付けが「ネガティブ」に引き下げられており、今後3ケ月以内に格下げされるでしょうから、遅くとも7月には中国の格下げが発表されることになります。
日本はその前に「格下げ」が発表され、サミットで経済対策が発表されるとなれば、国際イベントをシナリオ通り進めるには丁度よい流れとなります。
世界の”金融マフィア”がシナリオを作るのは公然の秘密ですが、今日、そのメンバーが意外な形で表に現れたと言えます。