予想外の低下(3月の小売売上高)と景気刺激策

投稿者: | 2016年04月14日 08:17

アメリカ商務省が発表しました3月の小売売上高は2月に比べ<-0.3%>となり、予想は<+0.1%>でしたので予想外の悪化となっています。

これはアメリカ経済がそれだけ悪化してきている証拠と言えますが、この落ち込みの最大の理由は<-2.1%>となった自動車の落ち込みです。
今の異常な低金利でも自動車の売り上げが徐々に悪化してきており、ガソリン価格の下落を受けて本来なら大幅に自動車売り上げは増えてしかるべきですが、アメリカ人は今や消費につかれていると言えます。

勿論、大型車が売れたり高級コンドミニアムも売れたりしていますが、アメリカ人はもうこの辺で少し消費を減らしても良いではないか、と考え始めたとも言われているのです。
ヨーロッパのテロもあり、国内では大統領選挙が行方が分からない状態になりつつあり、ここは少し様子見をしようとなっても何ら不思議ではありません。

ところで、この小売売上高悪化を見て「FRBは利上げ出来ない」と市場は判断し、更にG7で景気刺激策が発表されるのではないとの見方もあり、株は金融緩和・景気刺激策を材料に買い上げていますが、経済が悪化する中、いつまでも株を買いあげることは出来ず、「山高ければ谷深し」となるかもしれません。

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