東京電力は、7日。福島第1原発で過去に汚染水が漏れた地下貯水槽の外側遮水シートの間で同日採取した水からストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり9300ベクレル検出されたことを明らかにしており、この数値は3月30日の87ベクレルの106倍以上となっています。
(6日は8100ベクレル)
東電の発表では、貯水槽に残っていた汚染水が漏れた可能性があるとされていますが、このフクシマ原発には地下の問題もそうですが、
たまり続ける汚染水タンクをどうするのか、という問題があります。
5年程度の簡易型タンクを導入しており、そろそろ耐用年数が来ると言われており、そこに仮に震度5以上の地震が襲った場合、タンクが破損したまり続けている汚染水が大量に流れ出る可能性もあり、そうなれば取り返しのつかない汚染拡大となり、福島・千葉・東北の海が高濃度の汚染水で汚染されるという致命的な二次被害が発生することになりかねないのです。
ではどうするか?
今はひたすら汚染水をため込んだタンクを並べるしかない状況になっており、あとはタンクを設置するための空き地がどれくらいあるか、ということになりますが、一部ではそろそろ限界に来ているとも指摘されており4年後の東京オリンピックまで持ちません。
解決方法としては、大型タンカーに汚染水を移し替えて、日本の領海内の沖合に停泊させること位しかないのかもしれませんが、「原子力船むつ」の時のような問題が発生するでしょうから、余程強力な政治力を発揮しませんと無理かもしれません。