大幅に下方修正されたアメリカ(小売売上高)と円高

投稿者: | 2016年03月16日 09:00

米商務省が15日発表しました1月の小売売上高ですが、当初発表されていました全体<+0.2%>が<-0.4%>に、コア売上高<+0.6%>が<+0.2%>に下方修正され、2月は全体が<-0.1%>となっていますが、1月が<マイナス0.4%>に大幅に下方修正された後の更に<-0.1%>となっており、アメリカの小売り部門が深刻なリセッション入りしているのではないかという見方が出てきています。

これで利上げをすればアメリカ経済が本格的なリセッション入りするのは避けられませんので、利上げが当然延期となりますが、問題はそれだけでは済まないことです。

ドルをどうするのか?となるのです。

ドル高を放置した場合、小売りもダメな中、輸出もダメとなればアメリカ経済は更に悪化する可能性が強くなり、FRBもホワイトハウスもドル高を修正するべきだとなります。

即ち円高になります。

今、しきりに円一ドル100円説が国際金融筋の間で流されているのは「ドル高を修正しろ」という市場の暗黙の了解かもしれません。

 

関連する記事

カテゴリー: NEW