危機が深まるブラジル(デモと汚職とジャンク債)と日本国債

投稿者: | 2016年03月14日 12:43

ブラジルで大規模デモが起こり、300万人とも600万人とも言われるブラジル国民が参加して、ルセフ大統領を非難しています。

また前大統領に資金洗浄疑惑が持ちあがってきており、ブラジルは何が起こっても不思議ではない状態になりつつあります。

ブラジルの格付けは今やジャンク債(BB)になっており、更にネガティブとなっており、今でもブラジル以下の格付けとなっている国は、

アルゼンチン・ギリシャ・エジプト・キプロス・クロアチアとなっており、事実上破たんしている国ばかりであり、巨大新興国であるブラジルがその仲間入りをするということの衝撃は半端なものではありません。

今回のデモ等で更に経済の悪化と政治の混乱が進めば、BB格からB格以下に格下げされ、事実上デフォルトとなりかねず、そうなれば金融市場に大激震が走ります。

今はECB等による金融緩和で株は買われていますが、世界に金融市場の足元は崩れ始めており、金融市場に何が起こりましても不思議ではありません。

*因みに、日本の格付けですが、A+(A1)となっており国別順位からすれば上から24番目となっています。

日本政府の債務はGDP比で200%を遥かに超え世界最悪となっており、どこまで債務を拡大させることが出来るのかとなりつつあり、

まさか<B格>には転落はそう簡単にはしないでしょうが、仮に消費税引き上げを延期したり、GDP成長率が連続してマイナス成長をするようなことが起これば、今のA+(A1)格から<ネガティブ>に変更されることもあり得、その後<BBB格>に転落することもあり得ます。

日銀のマイナス金利政策で国債(借金証文)が日銀に集中し始めており、これは財政ファイナンスそのものであるとされた場合、格付けが引き下げられることもあり得ます。

 

 

 

 

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