貿易統計が発表され、日本の貿易額が大幅に縮小しているのが明らかになっています。
<輸出>
数量ベース -9.1%(指数 78.4)
金額ベース -12.9%
<輸入>
数量ベース -5.1%
金額ベース -18.0%
数量ベースで見ると輸出は9.1減少し、輸入が5.1%減少しており、これだけ日本での生産・販売(輸出)が減少しているとも言えるのです。
今まではこの数量ベースの落ち込みを補ってきたのが円安ですが、今回の発表では円安効果は0.3%となっており基準為替は一ドル119円57銭となっています。
もはや円安効果が消えてきたとも言えますが、これで直撃を受けたのが金額ベースでの落ち込みです。
輸出 -12.9% 輸入 -18.0%
円安効果がなくなり、もはや『下駄』がなくなり、このためもあり二ケタの落ち込みとなっているのです。
今の一ドル115円を上回る円高が続けば、金額面の落ち込みは更に激しくなり、輸出産業を中心に日本企業は大幅な減益になりましても不思議ではありません。
これを避けるために、円安誘導するために日銀はマイナス金利を導入し、一時は確かに円安に振れましたが、今やマイナス金利を導入する前より更に円高方向になってきており、あてが外れてきています。
中国の貿易の縮小が進んでいると盛んに報じられていますが、日本も猛烈な勢いで貿易の縮小が進んでおり、今後日本の輸出産業が大打撃を受けることもあり得ます。