ヨーロッパで今金融危機が進行しており、特にイタリアではミラノ株式市場が4.8%急落しています。
中でも<パスキ ディ シエナ>銀行株は預金引き出し報道もあり、22.2%も暴落しています。
イタリアはヨーロッパ諸国の中では最も脆弱な金融機関が多いと言われており(ギリシャは支援を受けているため例外)、今後イタリア発の金融危機が勃発するかもしれません。
今、既報のように信用収縮がいたるところで見られ、大手企業でも借り入れ金の返済を求められていると言われており、中小企業の中には今後資金難で営業ができない事態に陥るところも出てくるかもしれません。
そうなれば、当然仕入れができなくなる訳であり、ビジネスの資金回転が止まり、経済が止まります。
今は単なる原油安の影響ではなく、信用収縮が起こっている中で、原油が売られ、株が売られているという事態となっているのです。
このような影響を受けて、ヨーロッパ株は例外なく売られています。
イギリス(FT) -3.46%
ドイツ(DAX) -2.82%
フランス(CAC) -3.45%
この中でドイツの<クセトラDAX指数>は2.82%下落し、昨年4月高値からの下落率は24%にも達してきています。
ヨーロッパ発の金融危機を誰も想定していませんが、このままの状態が続けば、ユーロ崩壊へと進む金融危機が勃発するかもしれません。