今回の甘利大臣のスキャンダル問題報道を見て、まっさきに浮かんだのは田中角栄総理の失脚です。
あり得ない形の”コーチャン証言”で窮地に追い込まれたものですが、その前に角栄さんがアメリカを怒らせていたという話もあり、田中総理を失脚させるために仕組まれたスキャンダルだったと言われています。
今回の対象は甘利大臣ですが、甘利大臣はTPP交渉の際に、机をたたいたり大声を出してアメリカのフロマン通商代表等を威嚇していたとの話は有名な話であり、国際交渉の場で、机を叩いたり、大声で威嚇するような態度を取られれば、紳士である彼らは「なんだこいつは」となり、事務方に命じて「何とかしろ」となりましてもおかしくはありません。
甘利大臣はダボス会議に出席し、その後国会でTPP承認も待っており、ここで甘利大臣を潰しておかないと、更につけ上がると思ったとしたらどうでしょうか?
今回のスキャンダルは、出るべくして出てきたと言え、他の閣僚もアメリカにたてつけば同じような目にあうというブラフ(脅し)になったはずです。
今後甘利大臣は辞任となるのかもしれませんが、それで終わるのかどうか。
TPP交渉担当大臣を外され、議員辞職という形にまでなればアメリカ等の怒りは収まるのかもしれませんが、中途半端な形でそのまま「閣僚継続」や「閣僚辞任・TPP担当は継続」となれば更に追い込まれることになるかもしれません。
これはあくまでも「推測」の話であり、事実ではないかも知れませんが、水面下で色々な「スズメ」がささやいている話の一つとなります。