今週のヨーロッパ株式は異常事態に陥ったことが分かります。
ユーロファースト300種指数が金曜日は1.49%下落して終わり、一週間の下落率は7%を超え2011年のユーロ圈内債務危機以来の下落率となったのです。
〈金曜日〉
DAX -1.31%
FT -0.53%
そこでニューヨークダウです。
世界同時株安を防ぐアンカー役を担うと期待されていたニューヨークダウであり、中国株の上昇、雇用統計の好調を受けて一時は130ドル余り上昇をしていましたが、引けにかけて売られ、終わってみれば167ドル安、率にして1.02%安で終わったのです。
世界同時株安を防ぐどころか、加速させかねない事態に陥ったのです。
何故でしょうか?
答えは簡単です。
市場がメルトダウンをおこし始めたからです。
株式市場や金融市場は信任投票とも言われており、この信任があれば買う人も増え、株価は上がりますが疑心暗鬼が生まれれば買う人は減り反対に売る人が増え値下がりします。
今株式市場で起こってるのは信任の欠如であり、今後何が起こるか分からないとなりつつあり、ならば買うのではなく売りたいとなってきているのです。
その上に中近東諸国からの実弾売りです。
100兆円余りの売りが想定される中、この売りが入る前に逃げておこうとなりましても不思議ではないのです。
またジャンク債市場の崩壊が進んでおり、ジャンク債をベースにした信用を構築してきたファンドの中には資金が詰まり、換金売りを出さざるを得ない状況になってきたのです。
(資金が枯渇したファンドも出てきたとも言われてきています)
金融市場のメルトダウンが進んでおり、今後大規模な破綻がいつ起こるか分からない事態になってきています。
しっかりした実物資産を抱いて静かに大嵐(パーフェクト ストーム)の過ぎ去るのを待つしか道はないと言えます。
しかもこの大嵐はあらゆる金融資産をなぎ倒していきます。