昨年の家電・電子分野の出荷金額が発表されましたが、ガタガタになっており、白物家電は2年連続減少、デジタル家電分野は5年連続減少となっているのです。
白物家電では「爆買い」があり炊飯器分野は11.0%増加していますが、絶対金額が1262億円となっており、全体を押し上げるだけの力はありません。
【白物家電全体 -2.8% 2兆2043億円】
内訳
エアコン -3.1% 6631億円
冷蔵庫 -9.4% 4079億円
洗濯機 -5.7% 2864億円
【デジタル家電出荷額全体 -6.0% 1兆2620億円 】
薄型TV -0.5% 4104億円
今や日本の家電業界は存続が危ぶまれる状態になってきていますが、その原因は円安です。
円安が続けば海外生産品・部品のコストが上がり、デフレが続く日本では赤字販売となるからです。
今、家電量販店では日本企業製品ではなく、中国企業製品等、海外ブランドが安値で販売されており人気を博していますが、今後この傾向が益々激しくなり、ボリュームゾーンとなっている中堅の価格帯製品は日本企業製品となっていますが、完全に淘汰されるかも知れません。
掃除機、コーヒーメーカーなどは高額な海外ブランドが席巻してきており、高額なドイツ製の洗濯機も徐々に広まってきており、今後日本メーカーは儲からない中堅価格帯でしか生き残れないかもしれません。
パソコンも3社統合するとも言われておりますが、統合しても世界シェアは5%もなく、いずれ消滅するでしょうし、家電も東芝が撤退するとも言われていますが、三洋電機は事実上消滅しており、シャープも風前の灯火となってきており、今後日本の家電メーカーは軒並み消滅することになるかもしれません。
上記の数字は衰退する日本を象徴する数字と言えます。