今や、世界最大の年金基金となっています【年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)】は、2四半期連続で巨額の運用評価損を計上しています。
4-6月期 -5兆2342億円
そしてこの一年間の損益は<-13兆1929億円>となっており、2014年10月から2016年6月末の収益でも<-1兆962億円>となっており、株式投資を増やすとしてポートフォリオ組み直しをしてからの収益をすべて失いマイナスに落ち込んでいる実態が明らかにされています。
今は<まだ>リーマンショック級の暴落等が発生していない段階でこれだけの損が生まれているのです。
もし、リーマンショックより規模の大きな暴落が市場を襲い更には円高が襲えば、【年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)】の元本はこの6月末で129兆7012億円ありますが一気に100兆円を下回る事態もあり得、そうなればピーク時残高である一年前の141兆1209億円から見れば、40兆円以上もの損を被る事態になりかねません。
勿論、混乱に乗じて反対に収益を上げることも可能でしょうが、果たして年金資金にそのような芸当が出来るでしょうか?
国民の年金が株・円相場次第で揺れ動く状態はどう考えましても健全ではなく、今はまだこれだけの損で済んでいますが、もし最悪の事態が発生すれば国民の年金支給が大幅に減額されることは避けられません。
具体的な収益率
国内株式 -7.38%(-2兆2574億円)
外国株式 -7.76%(-2兆4107億円)
外国債券 -8.02%(-1兆5193億円)
国内債券 +1.91%(+9383億円)