S&Pは20日、トルコの外貨建て長期債務格付けを従来よりも1段階低い「ダブルB」に引き下げ、更に引き下げ方向の「ネガティブ」としており、これもありトルコリラはドルに対して史上最安値を更新しています。
トルコの対外債務は今後一年間で4割以上借り換える必要があるとされており、トルコリラが安値を更新している今、トルコの負担は日々増しており、今後更に格下げされジャンク債になれば対外債務支払い不能という事態もあり得、デフォルトとなる可能性すらあります。
トルコ国債は高利回り債として日本では個人年金用に人気があった国債ですが、今後デフォルトとなれば償還不能となる訳であり、年金どころの話ではなくなります。
またブラジル国債も同様であり、今後【トルコ・ブラジル】国債がデフォルトとなれば、【南ア】も格下げを受けることもあり得、そうなれば、高利回り債は全滅することになります。
高利回り=リスクが高い訳であり、今後そのリスクに見合った利回りになるのでしょうが、それは即ち、国債価格の暴落であり、それに通貨安となれば、仮にデフォルト前に売却出来ましても半分や3分の一以下になるのは避けられず、1,000万円単位で購入してきた個人の打撃はかなりのものとなります。