イタリアの証券取引規制当局は７日から、向う３ケ月間、国内大手のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の株式の空売りを禁止したと発表しています。
既報の通り、今や株価は暴落し倒産株価になっており、とうとう奥の手を出してきたもので、いよいよ救済策が実施されるのでしょうが、カラ売りを禁止して
株価は一時的に戻るでしょうが、決して長続きしません。
一時的な時間稼ぎ策であるカラ売り禁止策は投資家を遠ざけるだけであり、カラ売りが解除される１０月５日以降、果たしてどうなるでしょうか？
仮にその前に危機が深刻化してきた場合、＜カラ売り＞ではな＜実弾売り＞が殺到しカラ売りが入っていないために買い戻しが入らず、一方通行になり、下げが止まらない事態になることもあるのです。
禁断の手段をとったイタリアは、危機がそこにあると世界に知らしめたことになります。