激減している出来高(東証)と景気

投稿者: | 2016年06月07日 04:21

日経平均は95円余り上昇し、16,675円で終わっていますが、出来高は16億株余りしかなく、売買代金も1兆7798億円と1兆8000億円を下回っています。
売り買いが盛り上がらない中、指数だけが上昇しているもので、典型的な「PKO」相場と言えます。

このような中、爆買いで売り上げが急増していました【コメ兵】ですが、以下の通り売り上げが極度の不振となっています。

4月 - 8.1%
5月 -13.2%

株価はまだ1000円台を維持していますが、100円大台を前後する【ラオックス】同様、爆買い関連銘柄だった【コメ兵】も極度の売上不振となってきており、今後デパートも売り上げ不振が際立ってくるかも知れません。
既にデパートでは5%以上の減収は当たり前になりつつあり、今後減収が10%、20%を超えてくるようなことがあれば、恒常的に赤字になりますので、リストラを急ぐか、爆買いシフトを止めて元の「マダム」に来て貰うしかありませんが、一旦離れた「マダム」は早々戻るものではありません。

その典型例が【大塚家具】です。
今や月間売上高が半減する月も出てきており営業赤字に転落しており、このまま売上不振が続けば、いくら内部留保があると言いましてもどこまで持ちこたえることが出来るかとなります。
また、【大塚家具】からベテラン社員も離れて行っており、このまま女性経営者が社長として君臨することは不可能かも知れません。
結果を出せない以上、株主が黙っていないからです。

大塚家具は創業者が「匠大塚家具】を設立しここに人が流れていますが、創業者をないがしろにした娘である女性後継社長が果たしていつまで君臨できるのか、となりつつあります。

【大塚家具】の販売不振が「爆買い」とは関係ありませんが、日本の消費には赤信号が点灯しており、日経平均の動きには関係ない景気となっていると言えます。

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