中国の経済は発表されます統計数字をみるだけでは一切わからないとも言われています。
では一体何を見ればわかるのでしょうか?
ビジネスで成功したりお金を得たりした場合、経営者や投資家は万国共通とも言われる「絵画・宝石・車・別荘」を買い求めます。
これらの動向を見ていればその国で富みが生まれているのかまたは反対に失われているのかわかりますが、では中国はどうでしょうか?
今やブランドショップは壊滅的売上になってきていると言われており、閉店の嵐が襲い始めているとも言われており、既に既報の通り、オークション会社の中には上海から撤退したところも出てきています。
また、超高級ブランドショップも閉店をしたり、今後すべてのショップを閉めるとも噂されるところも出てきており、極度の売り上げ不振に見舞われているのが伺えます。
日本でも中古の高級ブランドバックを買い求める中国人が多くいましたが、今やその数は激減しているとも言われており、そのような店には閑古鳥が鳴いています。
香港でも高級ブランドバックのオークションが開催されていますが、かつては取り合いになっていたものが、今やオークション参加者が激減してきており不落札も目立つようになってきているとも言われています。
また、絵画分野でもオークションで無茶な買い方をする「成金」が消えてきており、中国ブームが消えたのがわかります。
即ち、中国国内で富が新たに作られなくなってきており、反対に閉店・弊社によりリストラが始まり、ビジネスで失敗したりした新富裕層や年収で500万円以上の高給を取る中堅層がお金を使わなくなってきており、次第に消費が落ち込み始めているのです。
そしてショッピングでは、ネットで徹底的に安いものを買うようになってきており、このためネットショップは売上面では大幅な伸びを記録していますが、利益は売り上げ程に伸びていないと言われており、今後競争が激化すれば赤字に陥り淘汰される巨大ネットショップも出てくるとも言われています。
(すでに日本の通販会社の中には撤退している事例が出てきています)
このような状況で年間750万人以上の「大学新卒」が生まれるとも言われる中国ですが、この雇用を吸収する職場はなく、最高学府を卒業して職がないという殆ど絶望とも言える状況になる若者が増えてきているのが今の中国なのです。
「新富裕層」が徐々に消えて行っている中、「富裕層」は未だ健在ですが問題は習近平体制下で萎縮してしまっており、消費をしなくなってしまっていることであり、中国国内では今の習近平国家体制では国がもたないとして失脚(クーデター)を狙う層も出てきていると言われています。
習近平国家主席に反対する勢力の筆頭が李首相との言われており、今後この2人の権力闘争が激しくなれば中国は大混乱するかも
知れません。
「富裕層」は莫大な富を持ちながら今は息をひそめていますが、それがどのような形で表面化するか、世界経済にも大きな影響を与えます。