若者向けファッションブランドの勝ち組企業である「サマンサタバサ」は先週純益が93%減少すると発表していますが、純益より売上・営業益の減少が注目されます。
売上高 予想 473億7000万円 修正後 434億1000万円 -8.4%
営業益 予想 39億5000万円 修正後 32億8400万円 -16.8%
純益 予想 17億6000万円 修正後 1億2400万円 -93%
サマンサタバサは羽田空港にも出店していたりして、積極的な宣伝を行い若者高級ファッションとして認知度もありますが、収益面が追いついておらず、売り上げを8.4%下方修正し、営業益も17%近く落としてしまっているのです。
これはアメリカのジューシークチュールと同じであり、ジューシークチュールは数年前からNYの5番街の旗艦店を閉鎖し、ラスベガスでも大型店を閉鎖しており、リストラを行い生き残りを図っています。
景気の悪化もあり、若者がファッションにお金をかけられない事態になってきているのは今やアメリカも日本も同じであり、それだけ親の収入が厳しい状態になってきたとも言えるのです。
拡大一本できたサマンサタバサですが、どこまでリストラを進め生き残ることが出来るか。
売上500億円を目前に失速したサマンサタバサが生き残りをかけてこれからどのようなリストラを打ちだすか注目されますが、日本の景気は日に日に悪化しており、厳しい事態になるのは避けられません。
デパートの売り上げ高も減少に転じている今、小売業はいち早く固定費を削減し、体力を温存する政策に転換するべき時に来ていると言えます。・