日銀短観が発表され、大企業・中堅企業・中小企業それぞれ大幅な悪化を見せており、日本の景気が崩れ始めているのが分かります。
大企業
2015年12月 2016年3月
製造業 現況 12 →先行 7 現状 6 → 先行 3
非製造業 現況 25 →先行 18 現状 22 → 先行 17
中堅企業
2015年12月 2016年3月
製造業 現況 5 →先行 0 現状 5 → 先行 -2
非製造業 現況19 →先行 12 現状 17 → 先行 9
中小企業
2015年12月 2016年3月
製造業 現況 0 →先行 -4 現状 -4 → 先行 -6
非製造業 現況 5 →先行 0 現状 4 → 先行 -3
これを整理しますと以下のようになります。
大企業製造業 12→7→6→3
中堅企業製造業 5→0→5→<-2>
中小企業製造業 0→<-4>→<-4>→<-6>
これから分かることは、昨年12月に先行き悪化を見越していた(12から7)大企業が実際にはさらに悪化していた(7から6)となり、今度は先行きを更に悪く見ている(6から3)という姿となります。
消えゆく円安メリットと共に売り上げが減少していき、それを必死に下請け(中堅・中小企業)に転嫁したために、今度は中堅が<マイナス>に転落し、中小企業は悪化が更に進むという負の連鎖が進む形になってしまっているのです。
今はまだ円安となっていますが、ここから仮に100円台に突入する円高になればどうなるでしょうか?
大方の企業は一ドル115円を前提にしていると言われる中、今一ドル112円台が中心になってきており、今後一ドル110円、一ドル105円となっていけば、大企業ですら<マイナス>に転落することもあり得ます。