観光庁が発表しました今年1~3月期の訪日外国人消費動向調査では、訪日客が使った1人当たりの支出が前年同期比で<-5.4%>の約16万2000円となり、3年ぶりのマイナスに転じたと発表していますが、その理由は「円相場が対人民元で(前年同期に比べ)8.3%も円高方向に動いたことが影響した」と指摘しており、今の円高が中国人の消費を減らしたと判断されています。
今後、更に外国人の消費の減少が続けば、家電(炊飯器・ウオッシュレット)、高級時計(グランドセイコー等)、高級ブランドは厳しい事態に追い込まれます。
また今回の九州地震で多くの観光客の訪日がキャンセルされ始めているとされており、特にここ最近地震が多くなってきている別府温泉は日本人より韓国・中国人の方が多いとも言われる位になっており、そこが壊滅的打撃を受けるとなると、訪日数そのものが増えるどころか減少する可能性すら出てきます。
いつ地震が収まるのか誰もわからない中、熊本大地震が起こる前から「爆買い」消費が減っていたとなっており、ラオックスの株価はその半年前から今の状況を示唆していたとなります。
「爆買い」シフトをしていたデパート・コンビニ・一般商店は、今その売上減少を前に青くなっているかも知れませんが、一刻も早く今までの日本人の上顧客を大切にする営業に転換しませんと、更に売り上げが落ち込み、とんでもない事態になるかも知れません。
高級デパートで大きな音で中国語でアナウンスが頻繁に流されたり、免税だ安いとしきりに宣伝されている場で、購入しようと思う「マダム」は果たしているでしょうか?