丸紅は2016年3月期純益が70%増益の1800億円予想だったものが、反対に43%減益の600億円になったと発表しています。
アナリストの予想は1789億円でしたので大幅に狂ったことになりますが、その理由はチリで展開する銅事業やオーストラリアの鉄鉱石事業で減損損失を計上したためとされています。
赤字にならなくて良かったというよりは赤字にしなかったというのが正解かもしれません。
資源がらみで前のめりになった総合商社が軒並み赤字に転落したり大幅な減益になったりしていますが、今後の世界経済の悪化を前に更に赤字を計上する事態になるかも知れません。
これはリスクを取る商社の宿命とも言え、良い時には膨大な黒字を計上し、悪い時には赤字を計上するとなり、今は我慢の時とも言えますが、
今後更に悪化する事態も想定されかつての安宅産業のような商社が出てくるかも知れません。
商社冬に時代に突入した今、余力のあるこの時期に生き残りをかけた事業整理が始まります。