日経電子版は、以下のような報道を行っています。
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財務省幹部は7日朝、省内で記者団の取材に応じ、1ドル=109円台まで円高・ドル安が進んだことについて「やや一方に偏った動きになっている。場合によっては必要な措置をとる」
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典型的な口先介入ですが、財務省幹部なら今の環境で介入など出来ないのは百も承知であり、何とか円高を止めたいという意図があるのでしょうが、これは逆効果を生む可能性があります。
市場は介入する水準を探りに円高に持ち込もうとするからです。
介入は109円10銭か?109円05銭か?いや109円00銭だろう?と考え、それでも介入がないとならば105円か?いや103円か?と水準を試し始めるのです。
即ち、口先介入は市場にとっては介入点を探る動機につながり、かえって円高を推進する役割となりかねないのです。
今日、仮に109円を突破するようなことがあれば、市場は『やはり発言は口先介入だった』となり、かえって円高を進めたとなり、その後は円高を勢いづかせることになるかもしれません。