AFPが報じるところによれば、イランは、戦争抑止力を誇示すために複数の弾道ミサイルの発射実験を行ったと発表していますが、このミサイル発射はアメリカがこの1月に行ったイランミサイル開発に対する制裁を無視する格好となっているとされており、これでイランが西側の制裁解除を利用しているのははっきりわかります。
オバマ大統領が退任前の成果を誇示するためにイランとの核合意があったと言われていますが、まさにこの見方が正しかったとなりつつあります。
イランを信用しても良いのかどうかは、かつてのテヘランでのアメリカ大使館襲撃事件を見ればわかりそうなものですが、
今のオバマ政権はじっくり時間をかけて外交成果を上げることが出来なくなっており、今後「イラン核合意」がとんだ食わせ物だったとなった時、オバマ大統領の権威は地に落ちます。
そしてその時、誰もアメリカを信用しなくなるはずです。
アメリカはとんでもない国に成り下がったと世界中の国、特に今までの同盟国であるサウジアラビアやUAE、更にはアジアではフィリピン、そして今回イランとの核合意に参加したヨーロッパ諸国がアメリカを見切った時、世界の秩序は崩壊します。
引っ掻き回すアメリカを見て、『アメリカよ、来ないでくれ』と世界中から言われる日が来るかも知れません。