AFP通信によれば、ギリシャ政府の報道官は、ギリシャ国内に滞留する移民・難民10万人に対応するためにEUに対し、緊急計画書を送付し、その中で4億8000万ユーロ(約600億円)の緊急支援を正式に要請したことを明らかにしています。
今後、ギリシャ国内で足止めされる移民・難民は最大で7万人に膨れ上がるとみられており、ギリシャ一国では対応できないとなっているものですが、要請額が大幅に減額されていますのでこの点ではEUの事務方と擦り合わせが行われたのかも知れませんが、まずは【移民・難民対応の計画書】を3月までに提出するようにEUから指示を受けていましたので、今回これが提出されたことで、一歩前に進むことが出来ます。
ただ、果たしてこの600億円がどう使われるのかはわからず、EUがすんなり出すかどうかはわかりません。
増え続ける移民・難民数が今の10万人から20万人、30万人となればギリシャの収容能力を超えることになり、対応に不満を抱いた移民・難民が暴動を起こすこともあり得、そうなれば事態は危機的状況に陥ります。
また、10万人をギリシャからどこに送り出すのかという問題もあります。