日経平均は寄り付き直後には16,350円まで上げていましたが、その後失速し16,001円まで売られ、引けは59円安の16,052円で終わっており、ぎりぎり16,000円台を守ったことになります。
日経平均は16,000円の攻防となっていますが、ドル円相場は徐々に115円台から離れていっており、111円台に突入する事態になっており、今後110円の攻防から100円の攻防の移るのは避けられないと言えます。
勿論、上海G20終了までは大きくは動けませんが、それでもじわりじわりと円が買われており、111円半ばまで突入すれば、今度は頭(上)が112円となり、レンジが110円買いー112円売りとなりかねず、G20終了後は一気に110円突破という事態もあり得ます。
そうなれば日経平均も16,000円台の攻防から15,000円台の攻防に移行することになります。
今は政策的に売り買いとも積極的に手掛けずらいのも確かであり、かつ金融緩和期待もあり、大きく売り崩しはあり得ませんが、オイルマネーファンドから実弾売りが入りじわりじわりと売り込まれることはあり得ます。
数十兆円規模のオイルマネーファンドの解約入りが入りつつある今の市場は、常識的には「政策に売りはなし」ですが、産油国はお尻に火がついており常識が通用しないとも言え、皆が売らないのならその高い間に売りたいとなりましても不思議ではないのです。
円相場が110円突破となるのかどうか。
トヨタの想定為替は115円となっているようですが、一円円高で400億円減益となると言われれおり、110円では2,000億円、100円では6000億円もの減益になりかねません。
円高バブルが「終わり」つつあるとすれば、日本経済も「終わり」ます。