パリにて印象派オークションが開催され、予想通りかなり強い結果となりました。
今回スイス出張の帰りにパリに寄り、オークション会社にて作品を見せて貰いましたが、ギャラリープレシャスコレクションに追加するべき作品はなく参加しませんでした。
それでも下限見積もりの5倍以上の値がつく作品(ブーダン)も登場し、検品しました作品すべてが落札されており、結果は上々だったと言えます。
ただ、一点だけ残念だったのは、過去2回参加して見積もりの3倍、4倍以上に買い上げられ惨敗となっていた作品(モロー)が別の日のオークションであり、今回もどうせダメだろうと思っていたところ、ふたを開ければなんと見積り下限以下で落札されており唖然としました。
買い手がいなかったのです。
まさに“エアーポケット”に入り、忘れられた作品となっていたのです。
オークションに参加していれば・・と後悔が残る作品でした。
これがオークションの怖いところで、5倍以上に買い上げられた作品などは特に特色のある作品ではなく、市場評価からすれば見積前後が妥当と思っていた作品でした。
また反対に見積下限以下で落札された作品は、見積もりの2倍、3倍は当然という作品でした。
“オークションは水もの”と言われますが、今回のパリオークションはまさにその典型例であり、怖いと改めて思い知らされた次第です。
それにしましても見積下限の5倍以上に買い上げられた【ブーダン】ですが、ギャラリープレシャスコレクションに入っている作品の方が優れている作品であり、今後ギャラリープレシャスコレクションの価値が高まることになります。
今、印象派絵画の底上げが進んでおり、過去10年間低迷していました低価格の印象派絵画ですが、今後今までの低迷が嘘のような上昇をする筈であり、今まで1億円クラスの作品が3億円、5億円という評価になり、その後は10億円を超える評価になるかも知れません。
【実物資産】は、人気のない時に買い入れ、そのままじっと保有し、人気が出る時まで保有するのが王道であり、これを実践してきている「本当の資産家」が膨大な資産を構築してきているのです。
絵画でも宝石でも金貨でもすべて同じです。
人気が出るまでひたすら買い続ける資産家がいますが、気がつけば膨大な資産を構築しているのも事実です。