日本生産性本部が発表しています『2018年版労働生産性の国際比較』で、日本の労働生産性は$46.8で1970年以降、先進7か国で最下位の状態が続いており、OECD加盟36ヶ国中21位とされています。
アメリカは$74.7となっており、日本はアメリカより<37%>低いとなっています。
日本人からすればアメリカ人は働かないと見えますが、統計的には日本人はアメリカ人より<37%>働いていないとなる
のです。
この労働生産性だけで労働の質や効率等、すべてが分かる訳ではなく、一つの指標には過ぎませんが、それでも働かないと言われるアメリカ人より<37%>も低い数字というのはある意味、衝撃的であり、もっと日本人は効率よく働くべきだという声が出てくるかも知れません。
それにしましても、最近日本人は休み過ぎているのではないか、と思います。
年末年始で9連休
昨日まで3連休
今や「働かない日本人」となっていますが、正社員は休日=給料がもらえて休み、となりますが、非正規労働者は休日=無給、となる訳であり、これだけ休日が多いとなりますと、非正規労働者は手取りが大幅に減り、生活が出来ない状態になりましても不思議ではありません。
日給8000円の非正規労働者は年末年始9連休及び3連休で12日間働いていない訳であり、12日×8000円=96,000円も手取りが減ることになります。
10万円近くも手取りが減る訳であり、それで満足に生活が送れるかとなりますと無理と言えます。
正社員は会社・工場が休みでも影響はありませんが、今や40%近い非正規労働者は休日=無収入となることをもっと認識しておくべきだと言えますし、正社員も会社がその分売り上げが減ることもあり得、それで今までと同じ収入があると思っていれば
大きな間違いを犯すことにもなります。
中国で「996問題」が話題になっていますが、これはまさに昔の日本です。
1日<9>時間(朝<9>時から夜<9>時まで働く
週<6>日働く
更には今では「996ICU」、即ち、『一日9時間、9時から9時まで週6日働き、そしてICU(集中治療室)送り』とも言われる程の働き方を指すようになっていると言われているのです。
それだけ猛烈に働いてファーウエイでは年収は1,000万円ともいわれており、収入面ではある意味、高給と言えます。
日本は働かない ⇒年収400万円台
中国は猛列に働き ⇒年収1000万円
今の日本の負け方が分かる典型的な事例と言えますが、今の日本人にどちらを取るかと聞けば、間違いなく年収400万円台を取ることになると思います。
低収入でも楽な方が良いという日本人が多いからです。
バルブの頃に流行りました栄養ドリンクの宣伝、「24時間、戦えますか?」を中国は今、実践している訳であり、これでは日本は勝てる訳がありません。
「エコノミックアニマル 日本人」から今や「エコノミックアニマル 中国人」に変わってしまったと言え、14億人が本格的にエコノミックアニマルになれば、世界は到底勝ち目はありませんし、日本人は生きていけません。
更に強力な政治力を背景にアメリカと対等に貿易戦争を戦っており、この強さは恐ろしいとも言えます。