昨夜のアメリカ金融市場は、大荒れになっていました。
今まで買われていた米国債が売られ、利回りが急上昇していたのです。
これでドルが買われ、株が買われるという流れになっていました。
5年債利回り 1.2171%から1.3163%へ
10年債利回り 1.7382%から1.8266%へ
30年債利回り 2.6156%から2.6954%へ
5年債利回りが一番大きく動いたのが分かります。
米国債売り・利回り上昇でドル買いが入ったもので、国債運用ファンドは一日でかなりの痛手を被ったはずです。
また、この流れが続けばジャンク債市場も影響を受け、<ジャンク債売り>が顕著になり、破たんする企業も出てくることになります。
アメリカは大統領選挙真っ盛りであり、政治的にも株は買いの動きとなりますが、その反対の動きとして一日で米国債がここまで売られるという動きは尋常ではありません。
このまま10年債利回りが2%を超え、30年債利回りが3%を超えてくるのなら、世界の投資資金はアメリカに流れ込みますが、反対に新興国は資金難に直面し金利を上げなくてはいけない事態に陥ります。
新興国を犠牲にした資金の流れが出来上がるのかどうかとなります。