今回のフリン大統領補佐官の辞任劇にば理解できない部分があります。
事実を分析しますと、まず辞任することになった理由は、ロシア大使との電話会談の中で「ロシア制裁」を解除するかどうかという話をしたためとなっており、ではこのロシア大使との会話を誰が漏洩したのか?となります。
ロシアでしょうか?それともフリン氏側の人物でしょうか?
ロシアであれば、フリン氏の失脚を狙ったことになりますが、ロシアが今の時期にそのような策を取って利益があるか?となりますとありません。
仮にそれを材料に脅すとしますと今の時期ではなく、もっとフリン氏が政権内で発言をし力を持ってきてからの時期を狙うはずだからです。
ではフリン氏側近でしょうか?
フリン氏はいわば政権の安全保障上の窓口となっており、日本にも来日し日本政府関係者と会談を持っていましたので、あえて側近が失脚を狙うはずもありません。
では一体誰がフリン氏とロシア大使との会話を漏洩したのでしょうか?
考えられることは、反トランプ政権派のCIA・FBI関係者が電話会談を盗聴し録音しそれをマスコミに「売り込んだ」ということですが、ただここで問題になるのは、ロシア大使が電話を暗号化せずにトランプ政権の重要スタッフと機微な電話会談をするか?ということになります。
通常、大使級の電話は全て暗号化されており、これはCIAでも解読は難しいとされているからです。
更に、電話で制裁解除の話をするか?となります。
まず両方ともあり得ません。
では一体何が起こったのでしょうか?
今回の辞任の理由ではない、もっと大きな問題が露見し、これをカムフラージュするために辞任したというのが妥当ではないでしょうか?
フリン氏の周りには利権が渦巻いており、この利権がらみで失脚したというのが妥当かも知れませんが、今後とんでもない問題(汚職)が発覚するかも知れません。