日本では広島G7サミットは成功したと報じられており、岸田内閣の支持率が上がっていますが、海外では全くという程、報じられておらず、むしろ”裏サミット”の方が大々的に報じられているのです。
1)【中国・中央アジアサミット】(西安)
2)【アラブ連盟首脳会議】(サウジアラビア)
特に、この【アラブ連盟首脳会議】にはウクライナのゼレンスキー大統領も参加しており、笑顔で各国首脳と握手をしていましたが、特に世界を驚かせたのは、シリアのアサド大統領がこの【アラブ連盟首脳会議】に参加したことです。
世界中からテロリストとも言われて非難されていたアサド大統領が堂々とこの【アラブ連盟首脳会議】に参加していたのです。
サウジアラビア対イラン
シリア対アラブ連盟
この対立軸が今や親密となっており、西側からすればありえないとなりますが、彼らからすれば、敵は西側であり、アラブ同士が西側基準でいがみ合っている場合ではなく、手を取り合って団結するべきである、となっているのです。
更に、アメリカは中近東諸国へ影響力を落としており、これらもあり、ならば中近東だけで一致団結して行こうとなりましても不思議ではないのです。
そしてこの8月に南アでBRICS首脳会談が開催され、ここでどのような話し合いがされるのか注目されますが、ロシア、中国が主導する形で、対西側との対立を明確にするかも知れません。
特にサウジアラビアはアメリカとは断絶に近い形となっており、バイデン大統領が原油増産を依頼した事に対して減産で返答しており、対立は決定的になっており、今後アメリカからの武器、兵器の購入を減らし、更にはアメリカ、西側向け新規投資を減らしながら今までの投資を減らす方向に動くかも知れません。
*実際、クレディスイスの事実上の破綻では、数ケ月間でサウジアラビアだけで数千億円の損を被っており、「馬鹿にするな」となっている筈であり、もう西側には投資はしないという判断をしていましても何ら不思議ではありません。
またBRICS+は今や世界を動かす程の力を持ち始めており、G7首脳会談など今では
首脳会談するための会合となりつつあり、何ひとつ重要な決定が出来ないようになっているのです。
いわば、無用の意味のない会談となりつつあり、あと数回会合をしてそれで終わりとなるかも知れません。