日経新聞は、【三越伊勢丹ホールディングス】の2016年4~6月期の連結業績は、売上が5%減少、営業利益が5割減の60億円前後になったようだと報じています。
7-9月期は更に悪化するのは避けられず、このままいけば営業赤字に転落する可能性すら出てきます。
インバウンド客が減った以上に、既存の客が減っており、このまま中国語を大音響で流し続ければ更に既存の客は減り続け、気が付けば、インバウンド客も”マダム”も消えたとなり、どの階も閑古鳥がなく惨状を示すことになりかねません。
既存の客を如何に取り戻せるかが業績回復の切っ掛けになるでしょうが、少なくとも今のところそのような対策は取られておらず、いまだに中国人をターゲットにしているのが分かります。
数寄屋橋に出来ましたロッテの免税専門店(フロアー)などは連日閑古鳥が鳴いていますが、
今後閉店も十分あり得る惨状となっており、今や銀座界隈は、外国人へターゲットを絞ったデパート・専門店は青息吐息という状況になっており、いつ「倒れる(閉店する」ところが出るかとなっています。
また、今はまだ中国との貿易紛争・領土問題で具体的な影響が出てきていませんが、そのうちに
中国は日本向け中国人旅行者を制限する動きを見せるはずであり、そうなれば日本はどうなるでしょうか?
反中の動きが見られ中国人旅行者への安全が確保できないという理由で中国外務省が日本への渡航自粛を呼び掛け、実際に中国人旅行者が大幅に減った場合、中国シフトをした観光業界・外食産業・デパート・専門店は大打撃を受けます。
今回の三越の業績報道はその「序曲」の始まりかもしれません。