北朝鮮が発射しました新型大陸間弾道ミサイル、火星17号の発射状況を朝鮮中央テレビが放映していましたが、この番組をバイデン大統領はどんな気持ちで見たでしょうか?
射程距離からすれば、アメリカ大陸を通り越して南米まで届く程の飛距離を持つ化け物級のミサイルだったわけですが、注目すべきは2つあります。
一つは、発射台で、移動式発射車から直接発射しており、これではどこからこのミサイルを発射するか探知できず、仮に核ミサイルを装填したと発表したとしましても事前に攻撃出来ません。
もう一つは、その巨大さです。
核弾頭を複数搭載できる能力を持っているはずであり、仮に分離型であれば、ニューヨーク、ワシントンDC、サンフランシスコ、ロスアンゼルスを一発の火星17号で攻撃出来ることになり、アメリカは対北朝鮮交渉を根本的に見直す必要が出てきます。
アメリカ、日本、韓国をターゲットにしたそれぞれの飛距離の弾道ミサイルに核弾頭を装備して、発射準備を完了させたと発表し、ロシアは北方領土から核ミサイルを東京、沖縄をはじめとする米軍基地、自衛隊基地に向けて発射準備を完了したとすれば、アメリカ、日本はどうするか?
北朝鮮とロシアによる要求は、制裁解除と日本からの米軍撤退となれば、バイデン大統領ならアメリカ軍撤退を即座に決めるはずです。
日本のために何千人という米軍兵士を犠牲にはしないからです。
今回の火星17号の成功はアジアの軍事バランスを根本的に変えてしまう程の威力があったと言えます。