パテックフィリップの【ノーチラス5711/1A青文字盤】ですが、２０１７年春には３００万円前後だったものが、以下のようになったと報じられています。
＜２０１９年＞
３月 ６４８万円
７月 ８５８万円＊ピーク
９月 ８００万円
＜２０２０年＞
４月 ６６５万円
ピークからの下落額は１９３万円、率にして２２％の下落となっています。
２０１７年の３００万円からはまだ２倍以上の水準となっていますが、問題は今売ろうとしたらこの６６５万円では到底うれず、最悪４００万円台にまで値段を下げないと売れないとなり兼ねないことにあります。
時計のようなニッチな市場は、中国人等の一部の投機筋の動きで一変することもあり、今後、中国人がどう動くかとなりますが、オークション会社の専門家の話では市場はガタガタになっているようで、オークションでも売却制限が掛かっている程で、売りたくても売れない状態になってきています。
「ニューノーマル社会」では人と接することがリスクとなっており、外出も控えるとなっており、おしゃれな時計をしてもつけていくところもありません。
これは服も同じで通勤しないのであれば良い服は必要ありませんし、靴も夏場などはサンダルで良いことになります。
社会が根本的に変わってしまうことになりますので、旧態依然とした考えや態度ではサラリーマンであれば、職を失うことも
あるでしょうし、経営者なら倒産することにもなります。
銀座では「もう我慢ならない」として店を開けるバーも出てきているようですが、客は殆どおらず、開けていても赤字になります。
閉めていても赤字、開けていても赤字となれば、店をたたむしかありません。
フェイスシールドをして、マスクをしてホステスさんが接客する姿がＴＶに写っていましたが、これで接待が出来るか？となりますと１００％あり得ません。
政界のフィクサーとも言われる「先生」との銀座会合も延び延びになっていますが、お互い会うことそのものがリスクとなっており、一緒に談笑することすら出来ない状態になっているのです。
ではいつ解禁となるでしょうか？
行政が解禁と言いましても、コロナに感染するリスクがあるとなりますと、おいそれと会うことは出来ず、結果、「店は開けるが客はこない」とならざるを得ません。
そしてホステスさんも客が来なければ、収入はありませんから、転職するしかありません。
今、銀座のホステスさんが六本木や歌舞伎町に流れていっているとされていましたが、銀座の夜の蝶が歌舞伎町と驚きましたが、銀座に働く場がない以上、仕方ありません。
接待で生きてきた銀座が崩壊するかも知れないという時代になってきていると言えます。
時計？
スマホで十分となる時代だと言えます。
そして2020年4月には、新型コロナの影響によって相場は二度目の下落トレンドへ突入。その結果、この5711/1A青文字盤は700万円を切る状況となりました。
2019年に600万円台から800万円台にまで上昇したのが、その後は700万円台⇒600万円台となったわけです。
ちなみに、5711/1A青文字盤には、2006年登場の5711/1A-001と、2010年登場の5711/1A-010がありますが、時期によっていずれか一方が高いことも安いこともあるため、ここではまとめて「青文字盤」して値動きを追っています。
さて、そんな5711/1A青文字盤ですが、現在の水準はどのような様子となっているかというと、5711/1A-010が約665万円というボトム価格となっています。
これは2020年4月水準よりも33万円安いため、5711/1A青文字盤は再び下落したといえる様子だと思われます。