ファーストリテイリングの45%減益と日経平均

投稿者: | 2016年04月07日 10:08

日経平均は買い上げもあり34円上昇して引けていましたが、中身はひどいことになっていました。

*トヨタ   33円安 終値5,424円(一時5,393円 年初来安値更新) 
*三越伊勢丹 59円安(-4.85%) 終値1,157円(年初来安値更新)
*ファーストリテイリング 1150円安(-3.63%) 終値30,490円(年初来安値更新)

特に、ファーストリテイリングは引け後に16年8月期は最終損益が45%減少の470億円になるとしており、今の株価でもPERは51倍となり(PBRは4倍)、50%近い減益の会社としては異常な高値であり、仮に半値になりましても割安感はありません。
(配当も20円減としています)

同社は、先日、アメリカのディスカウントショップの標語ではありませんが「いつも安売り」と方針を転換していますが、これでは他の安売りチェーンと何ら変わらず、とうとう「ユニクロ」神話が終わったことになります。
NYでは5番街に旗艦店をオープンさせていますが、とても黒字とは思えない状況になっており、今後売り上げが低迷していますと家主から追い出されるかもしれません。

ファーストリテイリング株は浮動株が少なくいじくりやすい為に、日経平均買い上げに使われることが多いのですが、ここまで業績が悪化してきますと、今後ファーストリテイリング株が暴落し、買い上げどころか反対に日経平均を急落させる作用に働きます。
株価が15,000円でもまだ高いとなれば1万円割れも視野に入りますし、今後の世界経済状況次第では最終赤字に転落することもあり得、1万円割れが現実味を帯びてきます。
柳井氏がどこまで踏ん張れるかにかかっていますが、世界どころか日本国内にも有力なライバルが出現しており、弱ったユニクロをターゲットにしてくることもあり得ます。

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