今回の安倍総理の第6回アフリカ開発会議出席時に約束した3兆円支援は今後とんでもない事態を招くかも知れません。
まず現状から見ていきたいと思います。
日本のアフリカ進出企業 687社
アフリカ在留邦人 8000人
一社あたり11人程しかいません。
では中国は?となりますと、100万人がアフリカにいるとされているのです。
しかもこれはかなり控えめな数字であり、実際には違法農地開墾をやる中国人も多くおり、実際に居住する中国人は120万人とも150万人とも言われており、これもありよくこんな辺鄙なところに中華レストランがあるな?と思うほど、アフリカ中に中華レストラン網が張り巡らされているのです。
中国人は政府高官にも食い込んでおり、また軍や警察関係も押さえており、闇両替をやったり密輸をやったりしていますが、これもアフリカでは必要悪であり、言わば汚れ仕事を引き受けて稼いでおり逞しいと言えます。
また、貿易額を比べればもう絶望という数字となっています。
中国 1350億ドル
日本 190億ドル
そして支援表明額です。
習近平国家による昨年12月「中国アフリカ協力フォーラム」で6兆円もの支援を発表しており、日本は今回3兆円であり中国の半分となっているのです。
あらゆる分野で中国に遅れを取っている日本ですが、果たして挽回は可能でしょうか?
ところで、アフリカは表の顔と裏の顔があり、表の顔しか見ない者は相手にされないか、かもにされるだけですが、今後日本が表の顔しか見ないで援助や事業を進めた場合、相手政府関係者からとんでもない要求を出され、愕然とすることになりかねません。
今後《3兆円》が一人歩きするのは目に見えており、今ごろはどうやってこの3兆円を懐にいれるか算段しているアフリカ各国首脳、旧宗主国関係者、中国人、現地の部族の長達が多くいるはずです。
在留邦人8,000人で3兆円の支援が出来るはずもなく、早急に在留邦人を10万人体制にする必要がありますが、それでも中国の10分の一にしかなりません。
風土病や熱帯性気候を嫌って若者はアフリカには行きたくないとなるでしょうし、衛生上も
日本と同等かまともな状態なところはアフリカにはなく、まず今の日本人でアフリカ赴任を喜ぶ人はいないはずです。
どうやって人をアフリカに送り込むのか。
援助をする前に極めて難しい問題となっています。