総務省が発表しました7月の全国消費者物価指数(CPI、2015年=100)は、生鮮食品を含む総合は<99.6>と、<0.4>%下落しており一向に物価上昇の兆しを見せません。
東京都区部のCPIも、生鮮食品を除く総合が99.7と<0.4%>下落し、生鮮食品を含む総合は<0.5>%下落したと発表されており、今日本は深刻なデフレ状態に陥っていると言えます。
日銀・政府は口が裂けてもデフレとは言えませんが、物価上昇しないどころか下落をしている今の状況を「デフレ」と言わずして何というのか、となります。
本来なら、今は「深刻なデフレ状況にある」という前提ですべての経済政策を行う必要がありますが、前提を「デフレではない」としており、これではいくら金融緩和しようが日経平均ETFを買いあげようが物価は上昇しません。
昨日香港から戻ってきましたが、今、香港は深刻な不況に陥っており、コンテナヤードはガラガラとなっており、コンテナを運ぶ大型の牽引車も多く”放置”されており、荷動きが鈍くなっているのが目で見れましたし、繁華街の小型店舗も「貸します」が多くなってきており、かつ営業をしている店でも今まで積極的な営業をしなかった(売り込みをしなかった)空港の有名店が「もう一品どうですか?」とか、「これを買うと更に安くしますよ」と言った営業をしており、一人の客から如何に売り上げを取ろうか必死になっている姿が見てとれました。
また、空港の免税店ではお酒をバーゲンしており、中国本土からの客がお酒を買っていないのが分かります。
今までは値引きしなくとも売れていた洋酒を10%引きにしますとか、キャリーバックを差し上げますという売り込みをしており、中には3万円以上のお酒を買えば、機内持ち込み用のしっかりしたキャリーバックがついてくるという宣伝をしている洋酒もあり、本体の酒の価格はどうなっているのか?と思う程でした。
とにかく、香港は今デフレが進み大不況となっておりこのデフレの波はアジア全体を覆ってきており、次第に日本に向かっています。
1,000兆円を超える借金を持つ日本がデフレになればこの借金はそれだけ重くなります(インフレになればその分借金は軽くなります。)。
デフレが進む日本はどうやってこの1,000兆円の借金を返すのでしょうか?
日本が打つ手が次第になくなりつつあります。