日経平均は13円余り上昇して引けていましたが、TOPIXは0.09%マイナスとなっており、全体は値下がりしていたことが分かります。
この値下がりですが、錚々たる銘柄が急落していました。
トヨタ -176円(-3.42%)終値 4,975円
【トヨタ】が3%を超える急落を演じ、5,000円の大台を割って引けているのです。
勝ち組の代表銘柄とも言える【トヨタ】が急落している中、日経平均が上昇して意味があるでしょうか?
更に以下をご覧ください。
日立 -2.08%
三菱UFJ -1.58%
三井住友 -1.56%
みずほ -1.88%
野村 -1.67%
この中ではまた勝ち組とされる【日立】が400円まで売られており、明日以降400円大台を割り込むこともあり得る状況になっているのです。
【トヨタ】と【日立】は超大型優良株であり、年金資金や機関投資家が必ずポートフォリオに組み込んでいる銘柄であり、しかもポートフォリオの中心をなしている株なのです。
その両銘柄がそれぞれ<3.42%>、<2.08%>という比較的大きな急落を演じているのです。
今、我々は日経平均ではなく、主要銘柄がどのような動きをしているかしっかり分析をし、実情を認識しておくべきだと言えます。
≪超大型優良株>が徹底的に売られる今の相場は目先反発しましても、根が腐り始めていると言えるからです。
ところで、【Jフロントリテイリング】が決算を発表し、「爆買い」が消えてしまい、売り上げが-6%、営業益が-13%、最終益が
-50%と激変しています。
売上6%減少は「まだ」これだけで済んでいるとも言えます。
今、円高も進み人民元が5年ぶりの安値に沈んでいることもあり、今後、更に売り上げの減少が進むはずであり、蓋を開ければ売り上げが二ケタのマイナスになり、営業益が赤字になることもあり得ます。
円高は輸入物価安になりメリットがあるとも言われますが、デフレを進めるだけであり国民にはメリットよりデメリットの方が強いと言えます。
今後【高島屋】、【伊勢丹三越』の売上・営業益・最終益の動向が注目されますが、期待しない方が良いのは言うまでもありません。