明治安田生活福祉研究所の調査では、結婚するなら相手の男性の年収が400万円以上であるべきとする女性の比率が20歳から30歳では半数以上となっているところ、この年収に達している男性は20歳代で15.2%、30歳代で37.0%となっており、これが結婚できない一因とされています。
ところが、「何故結婚しないのか?」という質問では、女性側から全く別の理由が挙げられています。
男性 : 収入が少ない
女性 : 結婚したいと思える相手がいない
男性は結婚できない理由は「収入が少ない」と思っているところ、女性は男性を見て「結婚に値する男性がいない」となっている
もので、このギャップは極めて重大であり、単に男の収入を上げても結婚につながらないことになるのです。
今の女性はある意味、自立をしており、立派に働き、生活を確立しており、特に結婚して男性に頼る必要がないとなっているのですが、今の多くの男性は電車の中でゲームをやったりSNSをやったりして、会話力を磨いたり自己研磨をする者が少なくなり、
結果として女性側からみて「生涯の伴侶して相応しくない」となってきているのです。
また、結婚しましても離婚する比率が高くなってきていますが、女性が収入面でも精神面でも自立をすればする程、男の幼稚さが見えてくると言われており、これは大学時代にまともに勉学に励まなかったからとも言われています。
海外の大学では進学や卒業するには朝から夜まで死に物狂いで勉強する必要があり、日本の大学生のようにコンパやサークル活動に時間をとる暇などありません。
この4年間の大学時代に徹底的にしごかれ、鍛えられた海外の若者はそれは立派な会話が出来、卒業しますと即、人間としても自立していますが、日本の大学を卒業した多くの若者は4年間に甘やかされてきたために精神的に自立出来ていない若者が多く、
幼く見えるとも言われています。
<調査内容>
出来るだけ早く結婚したい・いずれ結婚したい
20歳代男性 :38.7%(3年前:67.1%)
20歳代女性 :59.0%(3年前:82.2%)
30歳代男性 :40.3%(3年前比10ポイント以上減少)
30歳代女性 :45.7%(3年前比10ポイント以上減少)
これを見ますと、女性は20代では59%が結婚したいと思っていたのが、30歳代では45.7%に減少しており、自立しているために無理に結婚はしたくないとなっているのが分かりますが、男性は反対に38.7%から40.3%に増えており、収入に余裕が出来てきたために結婚でもしよう、となってきているのでしょうが、女性が求める年収400万円以上に達している30歳代の男性は37%しかいません。
少子高齢化の原因は、男性の収入が少ないということと、女性から見て「結婚に相応しい人物がいない」という、容易に解決できない問題があることが今回の調査から分かります。