三陽商会は、2016年1-6月期の営業損益が55億円の赤字になるとして、従業員(正社員)の20%に相当する250名の希望退職を募集すると発表していますが、同社は2013年6月にも276名を削減しており、これで500名以上の正社員削減となり、縮小均衡策で生き残りをかけたことになります。
今や安物勝ち組店(ユニクロ)でも苦境に陥り始めており、三陽商会のような中堅ブランドは到底勝てる環境にありません。
今回のリストラに併せ、 ビアンカエポカ」「プリングル1815」等を廃止するとしていますが、稼ぎどころの主要ブランドがない今、生き残ることは難しいかも
知れません。
アパレルメーカーは、ワールドのように徹底したリストラを行い不採算店を閉鎖し何とか黒字に転換したところも、今後の成長戦略が見えてきておらず、今後はライバル会社を買収して規模を拡大していくのか、それともリストラで時間を稼ぎその間に更にリストラを行い生き残ることが出来るところまで縮小するしか道はありません。
人口が減り、高齢化が進む日本でアパレルメーカーが多く存在しており、今後更なるリストラや会社倒産が起こることは避けられません。