IMF報告書(消費税を15%に引き上げるべき)

投稿者: | 2016年06月21日 07:52

IMFは日本経済に関する報告書を発表し、消費税を毎年0.5%から1%引き上げていき<15%>にするよう述べています。
今の8%から7%引き上げるべきとしているのですが、同時に円安・株高に依存するアベノミクスは失敗だったとしており、アベノミクス失敗で経済が悪化する今、どうして消費税を引き上げる事ができるでしょうか?

IMFレポートでは、『アベノミクスは当初は(円安・株高に持ち込み)成功したが、景気回復は(今や)失速した』としており、『期限までにはアベノミクスは達成困難』としているのです。

今日、円相場は1ドル103円94銭で海外は終わっており、いよいよ100円突破を狙いに来ていますが、日本企業の想定為替は1ドル115円から110円であり今の段階でも業績に大幅なマイナスとなります。

上記の円高に改定された想定円相場から更に円高になる訳であり、企業はこれから予算の見直しから経費削減に動くことになり、中には為替予約をして難を逃れた企業もあるかも知れませんが、多くは円安に振れると考えていたはずであり、対処出来ていないはずなのです。

1ドル100円突破はある意味、アベノミクス終焉を意味しますが、その理由は1ドル80円から120円まで40円分の円安効果(利益)の半分を失った事を意味するからですが、実態は全く違います。

アベノミクスの成果である円安メリットの半分を失う1ドル100円突破は80円から20円上がったということではなく、120円台から20円以上失ったという意味が強くなるのです。
何故なら、80円からの40円の円安効果はすでに「消費」してしまっているからです。
もう手元にお金は残っていない中、今度は反対に20円の「損」が襲いかかってくるのです。

個人レベルでは、今後FXに手を出した損も膨大になるでしょうが、既にFXで損を出し6000万円相当の金塊を造幣局から盗み逮捕された造幣局職員も出てきていますが、相場の恐ろしさを知らない個人がこれからどれだけの損を今後被るか。

アベノミクスの影の面が出てくることになります。

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