日銀による国債保有残高が今年3月末には364兆円となり、国債発行残高の33.9%にも達しており、このままいけば
2018年中にもこの比率が50%にも達するとSMBC日興証券の末沢豪謙氏が指摘していると報じられています。
(6月10日時点では更に保有高が373兆円にまで膨らんでいます)
日銀の異次元緩和が始まる前の2013年3月末は13%であったものが2015年9月末には30%台になり、今や34%にも達し、2年後には50%を超えるとされているのです。
また、今や日本国債残高はGDP比率で200%を超えていますが、日銀が保有します国債額と日本のGDP額が一致するのも一年以内に来るはずであり、その時、日本国債の格付けが”ジャンク債”に格下げされた場合、【日銀】は500兆円を超える不良債権(ジャンク債)を保有する中央銀行になることになります。
世界一資産内容が劣化した中央銀行となる恐れがある【日銀】ですが、では増え続ける国債保有残高を減らすことが出来るでしょうか?
今、日本国債の利回りがマイナスに落ち込み更に買い進まれていますが、これは【日銀】がどのような価格でも国債を買い続けているからであり、このような状況下で国債購入を停止したり減らしたりすれば国債バルブがはじけ国債が大暴落することになります。
ここまで【日銀】が国債を買えば、もはや止めることは不可能でありこのまま買い続けるしか道はありませんが、その先には国債市場の死が待っています。
今でも流通性が落ちている国債市場ですが、このまま国債を【日銀】が買い続ければ、国債は【日銀】の為にある金融商品となります。
ジャンク債に格下げされた日本国債を500兆円以上保有する中央銀行である【日銀】が発行する円紙幣を世界が信用しないとなった時、日本は終わります。
また、今、【日銀】は年間3.3兆円も日本の日経平均ETFを買い続けています。
中央銀行が毎年日本株投信を買い続けているその姿は、世界からどのように映るでしょうか?
ジャンク債一歩手前まで格下げされている日本国債と日経平均ETFを買い続ける【日銀】は今や世界最大の投機家とも言える存在であり、その【投機家(日銀)】が発行しているのが我々が使っている「円紙幣」です。
今はマネーゲームとして円は買われていますが、そのマネーゲームが終わった後には<日銀破産>と<日本円暴落>が待っています。