今、世界をみますと3つの「接戦」が報じられています。
1)ペルー大統領選挙:その差は0.3%
2)アメリカ大統領選挙 :クリントン・トランプ候補の差は数%
3)イギリスのEU離脱国民投票 :離脱支持派と否定派の差は数%
ここまで接戦が繰り広げられるのも珍しいですが、それだけ国民の意識が多様化し一極に意見が集約出来ない社会になってきているのかも知れません。
勿論、「一極集中」と言う言葉は今や死語になりつつありますが、また「分散」ということも今や時代遅れとなってきており、このため「2者択一」になってきているのかも知れません。
いわば、「究極の選択」ということになるのでしょうが、イギリスのEU離脱する・しないなどは、国民からすれば果たしてどちらにメリット・デメリットがあるのか、良く分からないとも言われており、このため支持・不支持が拮抗しており、ブックメーカーも下手をしますととんでもない損を抱えると言われるようにもなってきています。
アメリカの大統領選挙では、アメリカ国民はまさに「究極の選択」を迫られることになりかねませんが、それはそれで時代ということになるのでしょうし、また土壇場で「第3者」が登場するかも知れません。
元NY市長のブルンバーグ氏という能力・知性・風格・資産規模等どれをとりましても大統領には相応しい人物とも言われており、彼なら共和党・民主党の支持も得られるとも言われています。
ブルンバーグ氏が大統領になり、副大統領にクリントン・トランプ氏を起用することもあり、無党派が大統領となり、共和・民主党が副大統領として政権を支えるとなれば、表面的にはうまくいきます。
「接戦」から決定的な対立が埋まれるのか、それとも妥協の産物が埋まれるのか、それとも融和が産まれるのか、政治家の力量が問われていると言えます。