積み上がる負債(中国企業)

投稿者: | 2016年06月07日 12:34

中国企業の負債が積みあがっており、今日の日経では、フランスの投資銀行ナティクシスが中国の上場企業3000社を対象に実施した調査では、2015年の支払利息はキャッシュフローを18.5%上回っており、この値は201年には8%であり5年間で急速に悪化している、と報じています。
特に不動産部門では15年の債務水準は197%となり2008年に比べ倍増しているとしています。

今、中国には「鬼城」と言われる誰も住まないマンション群があちらこちらに点在しており、不良債権が増加していますが、銀行はそれら物件を健全債権として扱い、不動産会社は返済を求められていないとしてそのまま借入金として処理をしているのです。
結果、企業は生きていますが収入が上がらなく借金がどんどん積みあがっていく状態になっているのです。

今年1月の<新規>人民元建融資額は12兆5000億元となり、約200兆円にも達しており、中国の民間部門の負債は実際のところGDPを数倍超える金額に膨れ上がっており、とても返済できない水準に達しているとも言われているのです。

いつ不動産バブルがはじけるかですが、今、年間で100兆円余り資金が海外に流れだしていますが、その間はまだ大丈夫かも知れません。
資金流出が止まりだした時には警戒しておくべきだと言えます。

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