今回の消費税引き上げ凍結を受けて、国内外の格付け会社の見方は2社が<ネガティブ>に格下げ、1社が<据え置き>となっており見方が分かれています。
この格下げをした2社のうち、一社は日本の格付け会社であり、ここはもともと日本の格付けには「甘い」格付けとなっていましたが、いよいよそれも無理となり、今後海外の格付け会社並みの格付けに変更することになるかも知れません。
そうなった場合、海外の格付け会社によっては、現在の<A格>から<B格(BBB)>に格下げするところも出てくるかも知れません。
1,000兆円を超える借金と500兆円を超える年金負債を抱える日本ですが、わずか2%の消費税引き上げすらできない経済で、今後膨大な債務を負担できるのか、となってきているのです。
日本の国民金融資産(公表ベースで1,800兆円)を没収すれば、借金も年金債務も解決は簡単だという意見もありますが、企業が持つ海外資産はどうするのか?となりますし、土地・株も時価で計算しており、仮に換金のために売りだせば暴落するのは目に見えておりとても今の評価ではなくなりますし、個人が一斉に預金を引き出せば、紙幣は100兆円余りしか流通していない中、預金が800兆円あれば700兆円分紙幣が足らなくなり、銀行の窓口・ATMは使えなくなります。
すべては「架空」の話ですが、預貯金が800兆円以上ある中、紙幣が100兆円余りしかないというのも「預貯金は架空」とも言え、全員が引き出さないときう前提で回っているとも言え、どこかでこの前提が崩れれば、一気にパニックに陥るかも知れません。
2社の格下げがどのような影響を市場に与えるのか。
じわりじわり水面下では動きが出ているのかも知れません。