中国人による”爆買い”が静かに進んでいる分野があります。
地方のリゾート地です。
和歌山県では、温泉ホテル・保養所が軒並み中国人により買い取られていると地元の不動産会社社長が述べていましたが、中には「あんな物件まで?」と思える物件まで買われていることが分かり、このままいけば気がつけば売り物は殆ど中国人に買われる事態になるかも知れません。
こんな物件まで買ってどうするの?と言う内容もあり、しかも買収した後、殆どそのままにしており、「買う目的が分からない」と言われている物件もありますが、恐らく今は「点」として物件を買い集め、数年後にはそれが「面」として表面化し、中国人タウンが出来上がるかも知れません。
一般農民や都市の中堅層による消費「爆買い」がそのピークを終えていますが、中国共産党に連なる人物等による政策的不動産購入は依然として活発に動いており、投資採算度外視の購入が今後も続くかも知れません。
不動産を売却した人物は「あのような(バカ高い)価格を提示されたら売らざるを得ない」とまで述べていましたが、確かに唖然とするような価格であり、
どう計算しましても、投資採算にはあいません。
下手しますと投資採算どころか、マイナス収益となりかねない状態になっているのです。
このマイナス収益でも物件を買うその理由は、まずは物件を集める目的があるからであり、今はマイナスでも良いという判断だからです。
典型的バブル状態になっていると言え、今は中国人は「バブル?自分は違う」となっているのでしょうが、地元の専門家は「今は売って、そのうち暴落して売りに出すだろうからその時買い戻せばよい」と述べていましたが、その通りだと言えます。
いつまでも投資採算度外視の買いが続くはずがないからです。
ただ、今は、本当の「実需」にこの「中国人爆買い」による物件枯渇もあり、地方の不動産価格が急騰する事態になるかも知れません。