今年１月に発足した中国主導の【アジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）】（現在５７ケ国）の参加国数が、今年末までに１００近くに増える見通しになったと報じられており、５７ケ国でスタートしました【アジアインフラ投資銀行】ですが、この１００ケ国参加で６７カ国参加のアジア開発銀行（ＡＤＢ）を大幅に上回ることになります。
また、この【アジアインフラ投資銀行】は、ヨーロッパとの関係を強化していっており、今後、中国とイギリス・ロシア等の協力が進み、世界銀行をしのぐ一大国際銀行に発展するかも知れません。
アメリカと日本はこの【アジアインフラ投資銀行】は否定的な考えをもっていますが、アメリカは仮にトランプ大統領となれば方針を変更し、この【アジアインフラ投資銀行】へ加盟することもあり得、そうなれば日本だけが除外されるという事態もあり得ます。
今は中国は日本に加盟してくれと「加盟しないことを前提に」招待状を送ってきていますが、アメリカが加盟するとなると態度を豹変させ、日本は加盟させないとなるのは目に見えており、日本と台湾だけがアジアでは加盟しない（加盟出来ない）となりかねません。
中国の強かな外交戦略がここでも見られますが、今回の１００ケ国加盟報道を見て、内閣府や財務省・外務省は仰天しているはずです。