捨てられるブランド品(中国)と消える爆買い

投稿者: | 2016年05月19日 11:55

今、中国の国際空港でとんでもない事態が起こり始めているようで、輸入時の関税が払えないとしてブランド品が税関で捨てられていると報じられているのです。

バック・衣料品の関税が20%から30%に引き上げられ、高級時計は30%から60%に引き上げられたためですが、このあおりを受けて世界のブランド品の売り上げが急減しているとも発表されているのです。

中国人によるブランド品購入

3月 -23.6%
4月 -18.5%

4月の世界全体の高級品購入額は<-12.8%>となっており、中国人の落ち込み方が半端ではないのが分かります。

今や中国人観光客は高級ブランド品を買う力を無くし始めており、目一杯中国シフトをした高級ブランド店やデパートなどは激減する売り上げを見て青くなっている筈です。

日本でも以前、内外価格差を利用して並行輸入業者が学生等にお金を渡して海外に派遣しブランド品を買い漁らせ日本にまで運ばせていたことがありましたが、それと同じことを中国で起こっていたのですが、輸入関税の大幅な引き上げで内外価格差がなくなり、これが機能しなくなったのです。

今後、更に上海ディズニーランド開園後は、旅行者を国内に留め置く政策をとってくるとも言われており、海外に出てくる中国人が減少することもあり得、そうなった場合、免税店を新規に作ったり拡張したところは、閑古鳥がなく事態になります。

「爆買い」という言葉が「死語」になる元年に今年はなるかもしれません。

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