4月の貿易統計が発表され、輸入が23.3%も激減し総額5兆657億円となり、輸出も10.1%減少の5兆8892億円となり、結果貿易黒字が<8235億円>となったと発表されています。
数量ベースでは以下のようになっています。
輸出 -4.6%(指数 90.2)
輸入 -7.5%(指数 95.8)
日本は今輸出入とも大幅に減少していますが、特に輸入が激減しており、上記の指数を見れば、輸出・輸入とも<100>を割り込んでおり、特に輸入に至っては<90>を割り込む寸前になっており、如何に輸入が縮小してきているのかわかります。
また輸出の減少トップ3は以下のようになっています。
鉄鋼 -32.0%
自動車 -6.7%
有機化合物 -25.1%
縮小する日本経済はあらゆる分野に影響を与え、特に輸入相手先への影響力が減少することになり、今は原油・天然ガスの輸入が激減してきており(原油-51.8%、天然ガス44.5%)、産油国への影響力減退が最も大きな懸念材料と言えます。
今までの≪バイイングパワー≫が発揮できなくなるからです。
また-23.3%と激減した輸入は今後の日本経済の活動予測にも使え、今後製油所等の稼働率低下は避けられず、更に商社の取扱高も減りますから大幅な赤字に転落した商社が多い中、今期も決算上苦しい状態になるのは避けられません。
縮小する日本経済のもとでは、今の商社がそのまま生き残ることは不可能であり、合併等があるかもしれません。