日経平均は寄り付きは16,804円で始まり、そこが今日の高値でその後引けにかけて売られ234円安の16,412円で終わっています。安値は16,400円ですのでほぼ安値で引けたことになります。
ところが先物市場では更に売られ16,340円まで下げて終わっており金曜日の大引値より更に72円安くなって終わっていました。
今日は金曜日でもあり本来なら17,000円を付けて終わっていれば、相場関係者からすれば「めでたしめでたし」だったのでしょうが、反対に売りに押されてしまい、終わってみれば1.4%という比較的大きな下落となったのです。
この下落の悪役を演じたのは「消費・爆買い関連」銘柄です。
三越・伊勢丹 -4.88%
高島屋 -1.68%
ファーストリテイリング -1.79%
ラオックス -2.70%
高島屋・ラオックスは安値引け、三越・ファーストリテイリングはほぼ安値引けとなっており、引けにかけて売られたのが分かります。
消費・爆買い関係企業の業績に不安が点灯しており、今のうちに逃げておこうとなっているものですが、既に安値圏にある銘柄ばかりですが、減益幅が想定より拡大するかもしれないとなってきており割安感はありません。
【三越・伊勢丹】は1,000円台を割り込んでから本格的な投げが始まるでしょうから、今の段階では値ぼれ買いも入らず、1,000円台の攻防を演じていますが、この攻防が破られるのも時間の問題と言えます。
【ファーストリテイリング】も28,500円と年初来安値に「まだ」余裕はありますが、下回るのも時間の問題であり、既に高値の半値になっていますが、業績悪化もあり今後20,000円台割れもあり得、日本一のお金持ちの柳井氏の資産が数兆円目減りする事態になりますが打つ手はありません。
まだ赤字になっていないだけましかもしれませんが、安物店から中堅店に移行しようとして失敗しており、今安物店と中堅・高級店から攻められ、更なる苦境に陥ることになるかも知れません。
その時には1万円を切るのでしょうが、ビジネスモデルが破たんしてきており、早急に膨大な赤字になっていると言われているニューヨークの5番街店を閉鎖することから始めるべきかもしれません。
今後襲ってきます金融・経済混乱は誰もが想像を絶する規模になりますので、企業は一日でも早く赤字部門を切り離すか、経費を削減するべきだと言えます。
稼げない赤字部門を温存すればする程企業体力は失われ、シャープのように本体も存亡の危機を迎えることになりかねません。