今回の日産による三菱自動車への出資ですが、本来なら燃費偽装問題が解決していないこのタイミングで決めるような事案ではなく、日産側に何らかの「理由」があったことになります。
日産は今回の燃費偽装ではいわば「被害者」としてふるまってきており、その「被害者」が全貌が分かっていないこの段階で出資をするというのは通常はあり得ません。
では何があったのでしょうか?
それはフランス国内でゴーン氏に対する「批判」が渦巻いており、これをカムフラージュさせるためではないかとも言えます。
フランス国内でゴーン氏の高額報酬に対して批判が高まっていますが、同氏は何ら問題ないとしており、その態度に対してフランス政府は法的処置を取るとまでなってきており、対立がエスカレートしてきているのです。
このままいけばゴーン氏を引きずり下ろすという事態にも発展することもあり得、今回の燃費偽装問題で日産に損が発生すればそれも引きずり下ろす理由にもなりますので、それを避けるためにあえてこのタイミングで出資を決めたのかも知れません。
経済的合理性がない今回のこのタイミングでの出資決定は、今後色々な問題が出てくるかも知れません。