財務省が発表しました22015年度末の国債や借入金、政府短期証券などを合わせた「国の借金」の残高は1049兆3661億円となっていますが、その内訳は以下の通りです。
国債 +29兆3250億円 残高 910兆8097億円
借入金 - 1766億円 残高 54兆8075億円
短期証券 -33兆1395億円 残高 83兆7489億円
国債が29兆円増え、短期証券が33兆円減少したとなっているのです。
今、事実上の0%金利であり、1,000兆円も借金がありながら残高が減っているものですが、1%の金利上昇で10兆円も支払いが増える状態にあるのです。
昔のようなロクイチ国債の時代ともなれば年間で60兆円もの利払いとなる状況になっており、日本は今や金利を上げることが出来ない状態になっているのです。
日銀がいう2%の物価目標を達成するということは金利は最低でも2%になるということであり、即ち、年間20兆円も利払いが増えることを意味しているのです。
今の財政状況では20兆円など到底払える訳もなく、結果借金の積み増しになります。
年間30兆円ずつ積み上がる国債は<0%金利・マイナス金利>である間は利払いに問題はありませんが、一旦金利が上昇し始めればとても払える状況にはないのです。
更にこのペースで借金が増え続ければ10年もすれば300兆円も増えることになり、1040兆円+300兆円=1340兆円となり、1%の利上げで13.4兆円もの利払いになり、6%の利率で80兆円の利払いになり、国家予算がすべて利払いになるという事実上破たん状態になります。
2%の金利でも27兆円近い利払いになり、これを払うには消費税を10%引き上げる必要があります。
今の0%金利・マイナス金利が日本政府の為にあるというのもこれから分かりますが、いつまでもこれが続くはずもありません。