フィッチ・レーティングスは、ブラジル国債の長期信用格付けを「ダブルＢプラス」から「ダブルＢ」に１段階引き下げ、更には「ネガティブ」としており、さらなる格下げも想定されており、次には＜シングルＢ＞格になるのでしょうが、今年のＧＤＰ成長はオリンピック開催にも拘わらず＜－３．８％＞となっており、ブラジル経済がメルトダウンし始めていると言えます。
高利回り債としてブラジル国債は、年金運用の「毎月分配型ファンド」に組み込まれていますが、次第に元本支払い能力に疑問がつくようになってきています。
まさかの債務不履行はないでしょうが、金融市場ではその「まさか」が起こるためにクラッシュが起こる訳であり、今後この「まさか」が見られるかも知れません。